「アラヤシキの住人たち」バリアフリー版
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「アラヤシキの住人たち」公式サイト
ひょんなことから見つけて興味を持っていたのですが
一番近い上映劇場が「ポレポレ東中野」で、しかも
ここはバリアフリー上映期間があるとのこと。(本日まででした)

バリアフリー上映というのは、視覚、聴覚でしか分からない情報を補う上映形態で
この映画の場合は、
スマホなど(ios対応機器)にアプリ「UDCast」(無料)
をダウンロードし「アラヤシキの住人たち」の音声ガイドをインストール、
マイク機能で目の前の映像と同期し、イヤホンを使って、
テロップ読み上げと映像の説明を音声で耳に届けるという仕組みです。
(今回、字幕は映像に表示されるので音声のみですが、
画面に字幕表示されるなどの機能もあるようです)
電波環境に関係なく、端末数による影響や制限もなく、
安定して音声が届くという素晴らしいシステムです。
映像だけでなく、美術館の音声ガイドも専用端末を借りる必要がなくなるとか、
映画も字幕版、日本語版と分ける必要がなく、同じ場所にいて、
それぞれ必要な形態で映画が楽しめるようになるとか、
アイデアと実行力で、可能性が広がるアプリのようです。

というところにも興味を持って、バリアフリー版を希望して行ったのですが。
まずバリアフリー版のチラシは、表裏にびっしりと点字で情報が。(上の写真)
凄いです。残念ながら読めないのですが。
点字のチラシ自体はじめて見ました。
座席は半分くらい埋まっていたのですが、実際にイヤホンをつけて鑑賞する人は、
私達以外にいませんでした。
(正確にはいたかもしれないけれど、いても2~3人だと思います)
まだまだこういった取り組みは実験的な段階なのかもしれません。

映画が始まるとともに音声もクリアに聞こえ出し、音がずれるなども一切なく、ガイドが始まりました。
副音声という位置づけですが、最初は、画面なのか、字幕なのか、ナレーションなのか
耳から聞こえる説明なのか、どこを軸に意識を集中すれば良いかわからずでしたが、
すぐにバランスを掴み、映画に集中できました。
良質のナレーションと副音声の兼ね合いで、自分が見ていないポイントを見ることができたり、
聞き流していたであろう鳥や虫の声、自然の音などをしっかりと記憶できたりと、
とても濃い観方をすることができたと思っています。
時々、目を瞑って音声だけに集中して映画を感じたり、色々と試したりもしました。
スマホを開いている状態なので光が出ているのですが、
邪魔にならないように膝の上で伏せておきました。なるほどなるほど。

映画も凄いです。
共働学舎という暮らしのドキュメンタリー。
「競争社会ではなく協力社会を」というスローガンで、命の価値を重んじ、
互いに協力し、個ではできない更に価値のある社会を作ろうという集団生活です。
車も入っていけない山の奥深いところに住み、米や野菜を作り、家畜を飼育し、
食品製造、織りや染め、木工。できるだけ手作りの生活をするというスタイル。
その暮らしを1年ほど通して追っています。

昨日は行動の断捨離と書きましたが、今日は心の断捨離、というか
自分を見つめ、自分の中の過剰なものをあらためて確認し、
何を削れるか理解できたという思いです。
そしてそこに、新しい何を入れていけるのか…
(とこのあたりは、一緒に行った人が言ってたことなのですが)

実りある1日でした。感謝です。


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Top▲ | by polka-drops | 2015-08-07 20:39 | おでかけしました
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