大いなる沈黙へ
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「大いなる沈黙へ」公式サイト

凄く興味あったのですが、結構悩みました。
音楽なし、説明、セリフ、ナレーションなし、特にストーリーがあるわけでもない、
厳格なカトリックの修道院の生活をそのまま映し出した映画。上映時間、約3時間


間違いなく寝る!

もともとどこででも寝られるし。どころか、寝てはいけない時にも寝るし。
良い映画をきちんと堪能できないではないかという危惧がありました。

でも昨日、息子のラケットのガットが切れまして。明日は試合でそのラケット使いたい。
したがってどうしても月曜日の今日、直しておきたい。ということがあり、
上映時間を確認すると、ガットお願いしている時間に新宿に行って観ることができてしまう。

整骨院 → ラケット出す → 映画 → ラケット受け取る → ヘアカット → 食材買い足し → 帰宅

というスムーズな組み立てができてしまったこともあり、行ってきました。
戒律が厳しく16年も撮影許可が下りなかったという修道院。
(映画見ちゃうと、16年かかったとはいえ、よく許可が下りたもんだと思いましたが)
修道士同士で会話できるのは日曜日のわずかな時間のみということもあって、聖書を読むとき以外は声もなく、
音もなく、自給自足し、生活に必要なこと以外はひたすら祈る生活。
白の修道服、あれはフランネルかなぁ。水洗いしていると思うので、ウールじゃないでしょう。
ミシンで縫われていたように思います。反物を広げて裁断するシーンにうっとりしました。

結局、寝ませんでした。眠いけれども、頭が冴えている感じ。
(でもあちこちからいびきが聞こえたり、途中で帰る人もいました。人を選ぶ映画ですしね)
削ぎ落とされた生活と、最小限のものの美しさ。もありますが
(撮影は監督一人。修道士と一緒に生活しながら、照明など一切使わず撮っています。
でもこの自然光が、フェルメールの光と影のようで美しいんです)
音がないから音が聞こえ(自然の音に敏感になるというか)言葉がない中に言葉があり、
色がない中に色が見える。研ぎ澄まされるのかな。
美しい逆説の世界です。
私は宗教の世界はわからないので、完全に自分なりに感じただけなのですが、
小さな修道院の粛々とした何かを自分の中にも少し見つけたような気持ちです。

劇場が同じなので、そのまま「悪童日記」の前売り券も買って帰りました。

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◆ はくしゅとコメントはここからです。いつもありがとうございます。



Top▲ | by polka-drops | 2014-09-22 22:50 | おでかけしました
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