Tシャツ衿ぐりバインダー実験
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Tシャツの衿ぐりバインダー始末で、
Aのようになること、ありませんか?
バインダーの際にシワがよったり、
身頃に放射状のシワが入ること。


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パターン上、身頃の衿ぐりに対して、
バインダーは少し短くなっており、
バインダーを伸ばしながら縫い合わせます。
そのためにできるシワのかなと
考えていました。その上で、使う素材と、
バインダーの長さの相性によって、
シワの出方に差が出てくるのかなと
考えていましたが、

ふと、縫い方の問題もあるのかもしれない、
と思い当たり、同素材、同サイズにて、
縫い方で結果が変わるか実験してみました。
アイロン仕上げはしていません。

結論から言うと縫い方で結果が違いました。

●Aになってしまうのは

こういう原理だと思います。

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↑ 「キョリが短い」とありますが
「キョリが長い」の間違いです。
すみません。

バインダーを伸ばしつけする時、
手前に引っ張る必要があるために、
バインダーを手前に引いた状態になりますが
それに沿うように、衿ぐりも直線的になり、
縫い代端の一番短い距離で直線になるため、
できあがり距離がやや短くなることと、

衿ぐりが直線気味に変形している分、
その影響で身頃には、フレアの畝ができて、
その状態で縫う(固定する)事になるので
完成した後も、
縫った時の形状に戻ろうとする力が
働くのではないかと思われます。

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バインダーをかぶせて縫うときも同じように
直線気味だと、さらに固定される事になって
シワが寄りやすくなります。

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●Bのように縫う場合は

少々コツが必要になりますが、
バインダーを伸ばしながらも、衿ぐりの
ラインはカーブをキープしたまま縫い合わせ、

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バインダーをかぶせて縫い上げるときも、
生地の地の目を整えながら、衿ぐりの
カーブの形状をそのままに、
なぞるようにステッチを入れる事で、
キレイな仕上がりに近づけると思います。


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